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独立開業に関する記録



独立開業日記 2

独立開業を目指す夫を支える、妻の視点で綴られた独立開業日記。


8日目 店舗物件探し その3 賃貸住宅探し その2


実際に見てきた。物件そのものに関しては、12〜3坪を希望していた私たちには、広すぎる広さであったが、形についてはなんら問題はなかった。

狭いよりは広いほうが何かと融通が利くし、造作という金銭的な面でも、作り方によってはメリットが大きい。

ただ、坪単価にすると格安だが、広ければ当然月々の家賃もあがるわけで、採算が取れるのかどうか固定費用の増加がネックになる。

他に良い点は、大型の空調が完備されていて、設置年数も比較的浅くこのまま使えるだろうということ。これだけで、100万円は浮く計算になる。

スケルトンなので、思う通りに内装が造れること。

また、ここが以前別業種だったのも、利点になると思う。どういった経緯でこの店舗が空いたのか、訊ねるのを忘れたが、同業であるよりもイメージを上手く使えるのではないかと思う。

それから、この店舗の上が賃貸住宅になっていて、空きがあること。店舗から近いところを探していたので、正にうってつけの立地である。夫は必ず呑んで帰ってくるので、これ以上安全な場所もないだろう。

私の職場からも徒歩で通える範囲で、交通費自己負担の私には歓迎すべきこと。何より通勤時間が短くなるのが嬉しい話だ。

ただ、幹線道路に面しているのは、住環境としては避けたい部分だった。前々から夫は、幹線道路沿いは住みたくないと言っていたし、この町の印象もあまり良いものではないようだ。

私も幹線道路に住むのは抵抗があるが、以前住んでいたことがある。その時は高層階に住んでいたので、今回のように2階に住むのと相違があると思うが、経験があるだけ決まれば夫よりも順応するのは早いかと思う。

他の不動産屋もあたり探してみたが、駅前のブロックで残っているものはどれも小さい。

その他の地区だと、最寄り駅が隣になってしまう。第一希望の駅の方が明らかに栄えているが、駅から近いならその隣駅でも良いのかもしれない。




9日目 周りの人の応援


夫が勤めていた店の常連さんと飲みに行った。私は初対面だったが、とても話しやすい人たちだった。

そこで感じたことは、私たちと同様に独立開業への期待がある、熱い思いを持っていてくれているということだった。

単にお客さんとして飲みに行くよ、に留まらず、自分個人として協力できることはないかと、熱心に話して下さる。

自分も開業してみたい気持ちがあるが、なかなかそれに向かって動くことができないのが現状で、たぶんこのまま独立することはないだろう。だからこそ、何らかの形で多少なりとも協力したいとおっしゃるのだ。

有難いことに、協力したいと言って下さる方が他にもいる。

純粋にその人が好きで仲良くさせてもらってきた人たちばかりだが、今こうして考えてみると、色々な分野で協力をお願い出来そうな人がいるのに、改めて驚かされる。

ただやはり人間であるから、この熱がいつまでも同じ状態で続くものではないと思う。

時間が経ったとしても協力は得られるだろうが、ここまで楽しんで話し合える状況を復活させるのは難しいはずだ。

安易に店舗を決めてはいけないと思うが、タイミングを掴むというのも、お金に換えられない価値があると思う。




10日目 社会保険


私の扶養に入る手続きを確認した。

ここで初めて知ったことが、扶養に入ると失業手当はもらえないということ。どちらかを選択しなければならないのだ。

1.扶養に入れば保険や年金の手続きが、書類さえ揃えれば郵送して後は私の会社にお任せ出来る。

2.失業保険の手続きをするなら、ハローワークに行き、国民保険&年金の手続きを自分でする必要がある。

楽なのは1.であるが、金銭面ではどちらが有利かわからないので、とりあえず扶養の手続きに必要な書類を教えてもらい、手配を依頼した。

・住民票(同居同一生計であることの確認)
・離職票1、2のコピー
・年金手帳
・基礎年金番号票(年金手帳がブルーなら不要)
・申込書(会社から郵送される)

以上を揃え配達記録で、私の会社に郵送すれば良いとのこと。

そういえば、夫が勤めていた会社から年金手帳を返してもらったり、離職票を発行してもらっているのだろうか?
これからやることリストに書き加えて確認しなくては。




11日目 事業計画書の必要性


希望する駅の両隣を探してみたが、これはという店舗を見つけることは出来なかった。

駅から近くてそこそこの広さがあり、家賃が安いなんて物件がそうそう転がっているものではない。漠然と探していても見つからないものだと思う。

やはりこのように行き詰まってしまった時や、迷い悩んでしまう時に必要なのが、事業計画書なのだと実感した。

本人は頭の中で十分に考えているつもりなのだろうが、堂々巡りになりやすい。やはり何らかの形でアウトプットしていた方が、何かと役に立つと思えてならない。

どうも事業計画書というと、どこかへ提出するもの、面倒なものと思っているような節がある。でも、書面にして誰にでもすぐにわかるような形にするメリットは、計り知れないと思う。

ひとりひとりに言葉で伝えるのが有効である場合も多いが、やはりこれは仕事である。仕事として関わる人に対しては、簡潔でわかりやすい方が良い。いや、むしろそうあるべきであるとさえ思う。

また、書くことによって自分の頭の中が整理され、イメージが明確になる。それがさらに協力者へ伝わり、思う通りのことを実現する可能性が高まるのではないだろうか。




12日目 店舗決定、融資 その2


昨日の話し合いから一晩考えた結果、やはり20坪の店舗物件を借りることにした。

夫は不動産屋と待ち合わせて、再度物件を確認し、店舗申込書をもらった。ここで資金的な面で、矛盾が生じることを知った。

融資を最大限に受けるためには、手持ちの資金を多くすることに限る。しかし融資を受けるには、店舗物件が決まってからでないと、融資の申し込みが出来ない。

いや、出来ないということはないのかもしれないが、具体的な金額の相談に乗ることが出来ないと、銀行の職員に言われたらしい。

店舗物件が決まるということは、保証金や前家賃などを払うので手持ち資金が減り、融資を受けられる額の減少を意味する。

やはりある程度の資金を用意していないと、独立開業は出来ないというのだろうか。

でも、事業計画書などを提出して借り入れできたという記事を読んだことがあるので、その方向でもう少し調べてみようと思う。

私が一時的に貸すということも出来ないことはないのだが、預金を引き出しにくいようにしているので、どの通帳からいくら下ろすか検討しなければいけない。

ちなみに、お金を貯めるにはこの引き出しにくく、引き出すにはもったいないと思える、きりの良い金額を預金するのが有効だと思う。

実際に今でも解約するのはもったいないなぁと思っているのが正直なところですから。ここだけの話ですけど。

本題に戻りまして、夫は、物件の確認には工務店のKさんにも立ち会ってもらっていて、図面を起こすため実測作業を一緒した。

工務店さんの事務所へ場所を移し、図面を作成するための打ち合わせをした。意見を反映させながら描いてもらう図面を横で見ているのは、ここ最近で一番楽しい作業だったかもしれない。




13日目 雇用に関する助成金


助成金完全マニュアルというHPの
新規事業を始めるで、雇用に関する助成金について調べてみた。

注意することは、とにかく時期が大事だということ。それを逃してしまうと、二度とその助成金を受けるチャンスがない。創業支援であるから、創業時であることが重要なのだろう。

例えば、ある書類を開業する前日までにハローワーク提出し認定を受け、開業後1年以内に雇用保険の事業主になり、継続して雇用しなければならない。など、あっという間に過ぎてしまうような日数で設定されている。

この助成金は受給資格者創業支援助成金というもの。雇用保険の加入期間が5年以上必要で、夫は惜しくも満たすことができなかった。

他に法人設立を予定しているなら、地域雇用受皿事業特別奨励金というのがある。こちらは設立後6ヶ月以内に認定を受け、1年6ヶ月以内に3人以上雇用する必要がある。

他にも細かい条件があるので助成金を受けるハードルは高いようだが、それなりの金額の助成金が支給されるので当然のことと思う。

これらのHPは、人を雇い入れることを視野に入れた段階で、また確認してみたい。

ハローワークは、求職者だけでなく独立開業を目指す人間も、辞めたらすぐ行ってみた方が良いのかもしれない。




14日目 店舗の保証人


店舗を借りる際の保証人に、私の父親がなってくれることになった。不動産屋に保証人である父の会社概要書が必要で、下記の項目用意して、実家の居酒屋に夫と二人で出かけた。

・社名
・設立年月日
・所在地
・電話番号
・役員
・従業員数
・資本金
・取引銀行
・事業内容
・店舗規模
・年商

両親には、ほとんど何も話していないに等しい状態だったので、近況を報告した。その話を常連さんが聞いていて、場所やオープンする日にちなど色々と興味をもってくれた様子。

実家とこれから店を開く場所が離れているので、実際にそのお客さんが来てくれることは難しいが、紹介できる人がいるとのこと。その場の話であっても、こう言って貰えたのは嬉しかった。

名刺を持っていないのか?とも訊かれたが、あいにく作っていなかった。いつどこで営業できるかわからないものである。店舗の契約が済んだら、真っ先に名刺を作ろうと思った。

成功する確率をあげる努力は、こういう小さな積み重ねなのかもしれない。


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2005年5月9日開設からの更新記録。


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